平和なら、貧しくても世界は明るい。

チョムリアップ・スオ! naruです。
リアルタイムはインド。おとつい、hiroさんに薦められていた「ガンジス河でバタフライ」をようやく読み終えたのですが、昨日本当にガンジス河でバタフライしたら謎の体調不良に襲われたという人に出会いました。やっぱり個人差がありますよね……。

 

午前中にキリングフィールドを見てまわった私たち。お昼を食べたあとはトゥールスレン収容所へ向かいます。収容所は市の中心部近くにあり、もともとは高校だった場所。ポル・ポトの政策により学校が閉鎖されたあと校舎が収容所として利用されたのです。

ちなみに私たちを1日乗せてくれたトゥクトゥクドライバーの名前はアンティ。

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突然路肩にトゥクトゥクを止めたので何かと思えば、喉が渇いたからジュースを買うんだといって、レッドブルみたいな韓国の栄養ドリンクををチューチュー飲んでました。

おなかが気になるのでノンシュガーなんだそうな。

ちょっとかわいい。(*´∀`*)

 

トゥールスレン収容所に到着して、アンティとはここでお別れ。

入場料(3USドル/約300円)を払って中へ入ると、確かに学校の校舎みたいな建物が3棟ほど並んでいました。ズラッと教室がならんでいて廊下の両端には階段があるような、日本にもよくある学校のつくり。

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手前の教室棟に入ると、ポツンとベッドがひとつ置かれているだけの部屋が続きます。

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壁には写真が。(見たくない人ごめんなさい)

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この写真はトゥールスレン最後の犠牲者14人のうちのひとり。
1棟目は人を拷問するために使われていたらしく、どの教室を覗いても同じようにベッドと、その部屋で亡くなっていた人の写真だけがありました。午前中に行ったキリングフィールドは今や緑で覆われて何もなかったようにも見えたけど、ここは延々と続く教室を覗いていくたび、その異常な光景に気持ちが暗くなっていきます……。

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黒板だけが教室だったころの名残を伝えています。

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1棟目を見終えて一旦外へ出ると、午前中はあんなに晴れていたにも関わらず小雨が降ってきました。

次の棟へ向かう途中にあったのは、もとは運動用の木製鉄棒(?)だったもの。
これも収容所になってからは収容者を吊るす拷問の道具として使われたそうです。

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続く2棟目は収容所跡。
まっすぐ見通せるように教室の壁が抜かれています。吸い込まれそうな不気味さが気持ち悪くて足がすくむようでした。

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収容所は教室をそのまま使っているものもあれば、教室内をレンガの壁で仕切って独房のように改造されているところもあります。

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3棟目の教室は展示室。当時の教室内の様子や、

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収容者の写真。

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でもよく見ると展示室の床にも独房の壁が築かれていた跡があったりして。
それに気がついてしまうと、展示室でも歩きまわるのに躊躇します。たった数十年前には本当にここに人が入っていたのだと想像してしまうと、怖くてじっとは見ていられませんでした……。

最後の棟から出ると、雨はだいぶ止んでいました。

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校庭の端にある最後の犠牲者14人のお墓に黙祷して、収容所をあとにしました。

 

プノンペンは首都なので王宮や寺院もあったけど、私たちはさらっと外観を見て回っただけ。キリングフィールドとトゥールスレン収容所が、プノンペンで「観光」といえる一番の場所でした。緑に覆われてさわやかな風が吹くキリングフィールドなんかを見ていると、そんな悲劇的な場所とはイメージできない瞬間もありました。

けれど全ては実際に起こったこと。

ガイドや展示からも痛いほど伝わってくるし、宿の前にいたトゥクトゥクの運転手さんの中には「俺のじいちゃんとばあちゃんはポル・ポトに殺されたよ!」とサラッと言う人もいて、話していたhiroさんはビックリしたそうです。

ベトナムのホーチミンからプノンペンは、バスで数時間のそう遠くない距離。けれど国境を越えただけで、街にはゴミが増えて夜は暗く、宿には児童買春禁止のポスターが貼られていたり、物乞いの子どもがすがってきたり。街全体に貧しさが漂っているのを感じました。

けれど他の東南アジアの国と同じように、マーケットに行けば大盛りに積み上げた食材や雑貨を熱心に売り買いしているし、夜は街灯が少ない街でも屋台へいけば家族でごはんを食べにきてる。トゥクトゥクのお兄ちゃんたちも、毎朝明るく私たちに話しかけてくれる(営業だけど!!)。

そんなに簡単じゃないというのは承知の上で、それでもやっぱり思うのは、貧しくても平和なら希望があるなあってこと。突然みんなが豊かにはなれないけど、この2カ所見てまわった私は、プノンペンに住む人が笑っている顔を見るだけで「本当に平和になってよかった」と胸が熱くなるのでした。

DSCF3908トゥールスレン収容所からの帰り、トゥクトゥクのお兄ちゃんと!

 

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